日本ではFXのレバレッジ規制が話題になっています。やはりハイレバレッジで取引できる海外FX口座は魅力ですよね。ここでは管理人の経験も含めて海外FX口座を選ぶ際の注意点をまとめます。
その会社は信頼性があるか(実態がある会社か)
海外FX会社は高額なキャッシュバック、多額の入金ボーナスなどで誘惑してきます。信頼がある会社を選ぶというのは当たり前のことですが、人であれ商品であれ「信頼できるのか」ということは簡単には判断できません。乱暴かもしれませんが大手を選んでおけば問題ないです。逆をいうと最初からあまりマイナーなFX会社を使用するのはお勧めしません。
キャッシュバック会社が紹介しているFX会社から選ぶ
キャッシュバック会社を経由して口座開設した場合、その口座で取引したロットに対して一定額の報酬がキャッシュバック会社にFX会社から支払われ、その一部を私たちに還元してくれます。
キャッシュバック会社でも伝統がある会社は「信頼がない会社を紹介すると自分たちの信頼に関わる」という部分でフィルタがかかるので少しは安心です。この仕組みではキャッシュバック会社は利益を出すためには継続して取引してもらう必要があるので、あまりいい加減なFX会社を紹介するわけにはいかないのです。
※キャッシュバック会社はリベートプロバイダ、introducer(紹介者)などと呼ばれています。
こんな感じでキャッシュバック会社は提携先のFX会社を紹介しています。
例:CASHBACKFOREX
2008年から運営されているキャッシュバックを行う会社「CASHBACKFOREX」へのリンク
実際に私も2年間で10万円程度は報酬を受け取っています。ただこの報酬があっても日本のFX会社を利用したほうが取引コストは安いです。スプレッドという取引コストにこだわるなら海外FX会社を使用する必要はありません。※cTraderなど狭いスプレッドの口座もありますが後述の税制面も考慮しなければなりません。
日本語サポートはあるか(過度な期待しない)
まずFX会社のホームページに日本語表記があるかどうかです。ない場合、何らかのトラブルがあった時は英語でのやりとりになると覚悟しておいたほうがいいでしょう。メールでのやりとりなら別にWeb翻訳でどうにかなります。問題は日本語サポートがあっても日本語がかなり怪しい場合があることです(実体験)。片言の日本語でやりとりするほうが不安になる場合もあります。
ゼロカットシステムはあるか
正直これはほぼあると思います。というのも海外業者が日本の顧客のマイナス分を徴収できるかどうかという問題があるからです。業者側の不手際も含めて非常事態でのセーフティネットといった部分でも確認しておくべきでしょう。
出金が円滑にできるか
いくら稼いでも出金するまでは安心できません。出金についてはクレジットカードやPaypalなどを利用することが多いと思いますが、ユーザー側でもPaypalへの本人確認を済ますなど環境を整えておかないと、そもそも国内業者よりも遅い出金が更に遅くなる可能性もあります。実際私がそうでした。出金については口座開設後に問題なくできるか少額でも構わないので試してみることをお勧めします。
信託保存があるか、金額はいくらまでか
信託保全とはFX会社が潰れても顧客のお金には影響ないというシステムです。日本では全額信託保全が当たり前ですが、海外FX会社では信託保全されない。されても限度額が設定されている場合があります(日本では全額です)。これは信頼ある業者を選んでいても見落としがちな項目です。資本金が多い方は特に注意してください。
極端に大きな金額を預けず、分散することが大事だと思います。海外FX口座は投資に対する税金が安いという理由でタックスヘイブンと言われる国に本拠地を置いているところもありますが、そういった国が有事の際にも存続できるか。「お金返して!」といっても国ごとなくなったという事態だってあります。
これはちょっと大げさかもしれませんが、それくらいの姿勢のほうがいいでしょう。
海外FXの税制区分でよいのか
日本のFX業者の税区分である申告分離課税(一律20%)と海外FX業者の税区分(雑所得、累進課税)は異なります。下の表が年収500万円のサラリーマンを想定したFXで稼いだ額と税金の目安です(あくまで目安、参考程度に)。
これを見るとサラリーマンでFXで年間400万円程度稼ぐあたりから税金面で不利になってきます。資金に余裕がでてきたら徐々に国内FX業者にするのがいいと思います。
まとめ
極度に慎重になる必要はありませんが、大事なお金を預けるのですからある程度は情報収集が必要です。続けていれば段々と日本のFX会社との違いが分かってきます。快適なFXライフを!!