インジケータを物色していて「これ使えそう!」と思えるものと出会うことがあると思います。ただし多くのインジケータは価格データを加工したもの。本質的に同じようなものだと認識することが大事です。管理人が過去の実体験を基に気づいたことを紹介します。
限りあるデータ数
例:人の動きを正確に捉える場合
例えば人の動きをセンサを付けてより正確に把握できるのは以下の図のどちらでしょうか?
こちらは迷いなくBですね。
センサをたくさんつけることでより動きを正確に把握することができるわけですね。
ローソク足の場合
ただしトレードに関しては基本となるデータは4つしかありません。
各時間足(日足、4時間足、1時間足…)の部分は階層状ではありますが、このデータが連続しているに過ぎません。
インジケータは一部の例外を除き、このデータを加工して役に立つデータにしようという試みです。
平均足の例
平均足
移動平均
平均足と移動平均の関係
平均足は移動平均の期間2と4の上下の関係で平均足が陽線(白)か陰線(赤)かが決まっていることがわかります。
平均足の算出方法からすれば当たり前のことですが、管理人はある時期、平均足に可能性を感じていました。しかし移動平均の組み合わせで陽線、陰線の期間を表すことができると気が付いた時は落胆しました。背景として平均足を検証していく過程で平均足に対しての期待が膨らんでいたためではありますが。
もちろん平均足は陽線、陰線だけの情報だけでなく、ヒゲの有無など平均足の形からも情報は読み取れます。
今回の例はとても単純なケースですがインジケータは基のデータが同じなため、このようなことが起こる可能性は常にあります。
また同じ計算結果でも見せ方によってもかなり印象が変わってきます。例としては移動平均2本よりも平均足のほうがより相場が認識しやすいと人が判断するなら平均足でいいわけです。
まとめ
インジケータの本質を見極めて、過剰な期待をしないように付き合っていきましょう。